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【1. はじめに:想像力と工夫に満ちた時代】
今では家庭にテレビゲームやスマートフォン、タブレットがあるのが当たり前の時代。子どもたちが時間を忘れて画面の中に夢中になる光景は、日常になっています。
しかし、ほんの数十年前までは、テレビゲームもインターネットもありませんでした。ではその頃の子どもたちは、一体どんなふうに過ごしていたのでしょうか?
この記事では、昭和から平成初期にかけての“テレビゲームのなかった時代”の遊びを紹介し、その魅力や今こそ見直したい価値について考えてみたいと思います。
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【2. 外遊びこそが日常だった】
テレビゲームがなかった頃、子どもたちの主な遊び場は“外”でした。放課後になるとランドセルを家に置き、友達と近所の公園や空き地に集まって思い思いに遊んだものです。
● 鬼ごっこ
世代を超えて遊ばれてきた定番。シンプルながら体力と瞬発力、作戦が必要で、夕方まで夢中になることも。
● かくれんぼ
木の影や建物の裏に隠れ、見つからないように息を潜める…単純ながらスリル満点の遊び。
● 缶けり
缶を蹴る瞬間の爽快感、仲間を救出するドキドキ感。今ではなかなか見かけないが、ルールが奥深くチームワークも養われる。
● 川遊び・虫取り・秘密基地づくり
自然の中に“遊び場”を見つける力が高く、川で魚を追いかけたり、林でカブトムシを探したり。空き地にダンボールや板で秘密基地を作るのも人気でした。
【3. 家の中での遊びは?】
雨の日や冬の寒い時期は、家の中で工夫して遊びました。テレビやラジオが娯楽の中心だった時代でもあります。
● トランプ・将棋・囲碁
家族や友達と楽しむ定番。勝負の駆け引きや集中力が養われました。
● おはじき・あやとり・けん玉
女の子にも人気の遊びが多く、手先の器用さを使う遊びが中心。あやとりでは創造力も試されます。
● 紙芝居・折り紙
物語を聞く、折る、組み立てる…想像力や空間認識力が育ちました。
● ままごと・ヒーローごっこ
役割を決めて“なりきる”遊び。友達との会話やルールのある遊びを通して社会性も育まれていました。
【4. 遊び道具は“買う”より“作る”が基本】
当時の遊びには、既製品よりも「自分で作る」工夫がありました。
- ● 竹馬:竹とロープだけで作るシンプルな乗り物
- ● ゴム飛び:不要なゴムを結んで輪にしたもの
- ● 割りばし鉄砲:工作感覚で作って楽しむ
- ● べったん(メンコ):お菓子のパッケージなどを再利用
- ● カラフルなしゃぼん玉:石鹸とストローがあればOK
“道具を作ること”そのものが遊びになっていたのです。
【5. 学校の休み時間も貴重な遊びの時間】
今よりも“遊びの自由度”が高かった時代。校庭でのドッジボールやゴムとび、男子は野球、女子は長縄など、学校の外でも中でも活発に遊んでいました。
教室では“しりとり”や“ビンゴ”“パズル”なども盛ん。何も道具がなくても言葉や頭を使った遊びが自然と生まれていました。
【6. 放課後の“近所の友達”文化】
当時は、今のように習い事や塾が毎日あるわけではありませんでした。そのため、放課後は“近所の友達と集まる”のが日常でした。
呼び方は「○○くん遊ぼー!」と玄関先で声をかけるスタイル。親も子もお互いに顔見知りで、地域全体で子どもを見守っていた時代です。
これにより、年齢の違う子ども同士でも自然と上下関係やルールを学びました。
【7. 家庭内でも娯楽は豊富だった】
テレビゲームがなかったからこそ、家族で過ごす時間も多く、さまざまな娯楽がありました。
- ● ボードゲーム(人生ゲーム、オセロ)
- ● テレビで歌番組やバラエティを家族で見る
- ● ラジオから流れる深夜放送に耳を傾ける
- ● 母親の手作りおやつを一緒に作る
単に「遊ぶ」だけでなく、会話や共感が生まれる体験がそこにはありました。
【8. 遊びから育まれる力】
こうした“テレビゲームのない遊び”から、子どもたちは多くのことを自然と学んでいました。
- 協調性(チームで遊ぶ)
- 創造力(基地作りやごっこ遊び)
- 忍耐力(ルールを守る、順番を待つ)
- 体力(外での活発な運動)
- 思考力(カードゲームや将棋など)
どれも、今の時代にこそ求められている「非認知能力」そのものです。
【9. 現代の遊びとどう向き合う?】
もちろん、テレビゲームにも良さはあります。反射神経や情報処理能力、協力プレイによる連帯感など、現代にしかない学びもあります。
大切なのは、「デジタルだけに偏らない」こと。アナログな遊びも交えて、バランスの良い育ち方を支援していくことです。
【10. まとめ:昔の遊びは未来にも役立つ】
テレビゲームのない時代、子どもたちは空想と工夫に満ちた世界で、全身と心を使って遊んでいました。
その中には、今の時代にも通じる大切な学びがたくさんあります。
- 友達とのつながり
- 自然と触れ合う時間
- 体を動かす楽しさ
- 工夫して遊びを生み出す創造性
忙しくなった現代でも、少し意識を変えるだけで、昔ながらの遊びを取り入れることはできます。
子どもたちにとって、本当に必要なのは「高性能なゲーム機」ではなく、「一緒に夢中になって遊べる環境」なのかもしれません。