固定金利と変動金利の違いとは?メリット・デメリットを徹底解説
住宅ローンやカーローンなどの借入を考える際、必ず選ぶことになるのが「固定金利」と「変動金利」のどちらを選ぶかということです。
しかし、「どちらが得なのか?」「将来的なリスクは?」といった疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
本記事では、固定金利と変動金利の特徴や、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説し、どちらを選ぶべきかの判断ポイントを紹介します。
- 固定金利とは?
固定金利の仕組み
固定金利とは、契約時に決めた金利が返済期間中ずっと変わらないタイプのローンです。
たとえば、借入時に「金利1.5%」と設定された場合、返済が終わるまでずっとこの金利が適用されます。
固定金利の種類
固定金利には以下のような種類があります。
- 全期間固定金利
借入から完済までずっと同じ金利。
フラット35などが代表的な商品。
- 固定金利期間選択型
3年、5年、10年など一定期間のみ金利が固定され、その後変動金利に移行する。
「固定金利期間終了後の金利変動リスク」がある。
- 変動金利とは?
変動金利の仕組み
変動金利は、定期的(半年ごとなど)に金利が見直されるタイプのローンです。
金融市場の状況によって金利が上下するため、借入時の金利よりも上がることも下がることもあります。
変動金利のルール
金利は半年ごとに見直し(通常4月と10月)
返済額の変更は5年ごと
金利が上がっても、返済額の増加は1.25倍まで(ただし元本が減らない可能性あり)
- 固定金利のメリット・デメリット
固定金利のメリット
① 返済額が変わらず安心
固定金利は、契約時に決めた金利がずっと適用されるため、返済額が一定で家計管理がしやすいというメリットがあります。
② 金利上昇のリスクがない
将来的に金利が上がった場合でも、契約時の金利が維持されるため影響を受けないのが大きな魅力です。
③ 長期的な計画を立てやすい
住宅ローンの場合、長期間にわたる返済計画が必要ですが、固定金利なら将来の金利変動を考える必要がないため、資金計画が立てやすくなります。
固定金利のデメリット
① 金利が変動金利よりも高め
固定金利は、変動金利に比べて金利が高めに設定されていることが多く、借入時点では返済総額が多くなります。
② 市場金利が下がっても影響なし
もし市場金利が下がっても、固定金利のローンはそのままの金利で返済し続ける必要があるため、損をした気分になることもあります。
③ 途中での借り換えが難しい
固定金利で借りたローンを途中で借り換えようとすると、手数料や違約金が発生する場合があるため、慎重な判断が必要です。
- 変動金利のメリット・デメリット
変動金利のメリット
① 固定金利よりも金利が低い
変動金利は固定金利よりも低く設定されているため、借入時点での返済額が少なく済むことが大きなメリットです。
② 市場金利が下がればメリットを享受できる
もし市場金利が下がった場合、金利の引き下げの恩恵を受けられるため、返済総額が減る可能性があります。
③ 初期の負担が軽い
金利が低いため、借入初期の負担が少なく、家計に余裕を持たせやすいのも魅力です。
変動金利のデメリット
① 金利上昇リスクがある
市場金利が上昇すると、それに応じてローンの金利も上がるため、返済額が増えるリスクがあります。
② 返済額が途中で変わる可能性がある
変動金利では5年ごとに返済額が見直されるため、月々の支払いが増える可能性があります。
③ 返済計画が立てにくい
将来的な金利変動を予測するのは難しいため、長期的な資金計画が立てにくいのが欠点です。
- 固定金利と変動金利はどちらを選ぶべき?
どちらを選ぶべきかは、個々のライフスタイルやリスク許容度によって異なります。
以下のポイントを参考に選んでみてください。
固定金利が向いている人
将来の金利上昇リスクを避けたい人
毎月の返済額を一定にして家計管理をしたい人
長期間にわたって安定した返済計画を立てたい人
変動金利が向いている人
初期の返済負担を抑えたい人
金利がしばらく低水準で推移すると考えている人
余裕のある返済計画を立てられる人(急な金利上昇に対応できる人)
- 固定金利と変動金利のハイブリッド戦略
最近では、固定金利と変動金利を組み合わせる「ミックスローン」という選択肢もあります。
例えば、ローンの50%を固定金利、50%を変動金利とすることで、リスクを分散できます。
まとめ
固定金利と変動金利にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
重要なのは、自分のライフスタイルや将来の計画に合った金利タイプを選ぶことです。
リスクを避け、安定した返済をしたいなら「固定金利」
初期負担を抑えつつ、市場の金利動向を活かしたいなら「変動金利」
リスク分散したいなら「ミックスローン」
住宅ローンやその他のローンを選ぶ際は、慎重に検討し、自分に最適なプランを選びましょう!